なんてん

【なんてん102】自伝を書きたいという思いに寄り添って

当院の訪問リハビリでは、終末期を迎えた利用者の「自伝を書きたい」という願いに応えるため、作業療法士が「聞き書き」の手法を用いて支援を行いました。

聞き書きとは、語り手の話を丁寧に聴き、本人の言葉や語り口調を大切にしながら文章としてまとめる方法です。

 

この取り組みでは、利用者が幼少期からの思い出を語り、それを記録・製本し、親族や友人に届けることができました。自伝作成は、本人にとっては「最後までやり遂げたい目標」となり、リハビリへの意欲にもつながりました。

また、遺されたご家族にとっては、故人との時間を振り返る機会となり、心の整理(グリーフケア)にも役立ったと感じていただけました。

出来上がった本と一緒に、故人が語られた際、録音したデータもお渡ししました。

これからも当院では、利用者一人ひとりの想いや生き方に寄り添い、その人らしい時間を大切にしたケアを提供してまいります。

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