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【YC22】第2版 聞き書きを回想法として導入
「聞き書き」って?
「聞き書き」とは、話し手の言葉を録音・聞き取りし、可能な限り語り口をそのままに文章としてまとめる方法です。
話し言葉の温かさや人柄、人生観が伝わる形で整理し、ご本人の歩みを“自分史”として残すこと、またご家族・支援者がその人らしさを再確認できることを目的としています。
医療・福祉領域でも、対話を通じた関係づくりや心理的支援の一つとして活用されています。
▲前回は業者に依頼して本にしましたが、今回はすべて手作りで作りました
訪問リハの興OT:今回、聞き書きの導入事例(2症例目)をご紹介します。
前回は終末期の方を対象にした取り組みでしたが、今回は「回想法」としてプログラムに位置づけ、認知機能の維持・向上を目的に導入しました。
聞き書きを重ねる中で、ご本人の経験が文章として残り、結果的に後世へと伝えていく“語りべ”としての役割となりました。
対象は90代後半の女性です。
長年通われたデイサービスから訪問サービスへ移行された方で、読書がお好きで毎日新聞を読む習慣があります。
地元で生まれ育ち、地域活動やご近所付き合いを大事にしながら生活されてきました。
これまで折り紙や組み紐など、さまざまなアクティビティを取り入れてきましたが、お声掛けをした際に「あまりうまくできませんから…」と控えめに話されることもありました。
ところが、読書やお話を好まれることもあり、聞き書きには特に意欲的で、生き生きと取り組まれていました。
活動はリハビリの時間だけにとどまらず、文章の添削や文字の変換にも積極的に参加され、言葉が形になっていく過程そのものを楽しまれていました。
年末年始には親族の集いの場で完成した文章(製本)を皆さまで読まれ、大いに盛り上がったそうです。ご本人からは「ようできとります。」と、少し照れながらも嬉しそうにご感想をいただきました。
また、取り組みに関するアンケートを実施したところ、ご本人だけでなくご家族からも感想やご意見をいただき大変喜ばれている様子でした。
今回の取り組みは、回想法としてご本人の意欲や主体性を引き出すとともに、ご本人の経験を次世代へと語り継ぐ機会となりました。
支援者にとっても、普段の関わり方やプログラムの意義を振り返る貴重な機会となりました。
※前回の取り組みはこちら
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