総合診療医

糖尿病について

総合診療医の福司山先生による連載ブログコーナー

【第9回目】糖尿病について

糖尿病について

熊本県では、40歳~74歳の4人に1人が糖尿病または予備群であり、全国平均より多いと言われています。

また、糖尿病による腎症が原因で人工透析を新たに導入する方の割合も全国的に高めです。

今回は、糖尿病の基本について分かりやすく解説していきます。

 

糖尿病ってどんな病気?

糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が長く高い状態が続く病気です。

食事で取り入れた糖を細胞に運び、エネルギーに変えるためには「インスリン」というホルモンが必要です。

しかし糖尿病では、①インスリンの量が足りない、②インスリンがうまく働かない、③その両方、といった理由で血糖が処理できず、血液中に糖があふれてしまいます。

血糖が高い状態が続くと、動脈硬化・心臓病・脳卒中・腎臓病(人工透析の原因にも)・失明・下肢切断など重篤な合併症につながる可能性があります。

 

糖尿病には大きく2つのタイプがあります。

●1型糖尿病

免疫の異常などにより、膵臓がインスリンをほとんど作れない状態です。子どもや若い年代に多いですが、大人でも起こりえます。治療には基本的にインスリン注射が必須となります。

●2型糖尿病

日本人の糖尿病の約90%を占めています。

遺伝的な体質に、運動不足、食べ過ぎ、肥満、ストレス、睡眠不足などが重なって、インスリンの効きが悪くなる、もしくは分泌が追いつかなくなることで発症します。

女性では、妊娠や更年期によるホルモン変化、育児・仕事の忙しさも影響します。

 

 治療の基本は「生活習慣の改善」+「薬物療法」

糖尿病の治療は、体に合った方法を“組み合わせる”ことで効果を最大化できます。

 

【生活習慣の改善】

貧血では、疲れやすさや息切れ、だるさが現れやすくなります。酸素不足のため動悸やめまい、立ちくらみが起こることもあり、体からのサインとして注意が必要です。

① 食事療法
難しい制限ではなく、主食は“適量”に、野菜から食べて血糖の急上昇を防ぐ、甘い飲み物を控える、夜遅い食事を避ける、など続けやすい工夫で十分効果があります。

② 運動療法
筋肉は“糖を使う工場”。ウォーキングやストレッチ、階段の活用など、1日10〜20分でも習慣化が大切です。

③ 体重管理
特にお腹まわり(内臓脂肪)が減ると、インスリンが効きやすくなります。

【薬物療法】

糖尿病の薬にはいくつか種類があり、目的に合わせて使い分け、必要に応じて追加します。

インスリンを出やすくする薬(SU薬、DPP-4阻害薬など)

インスリンの効きをよくする薬(メトホルミン等)

糖の吸収をゆっくりにする薬(α-GI薬)

尿に糖を出して下げる薬(SGLT2阻害薬:体重減少や心・腎の保護も期待)

食欲を抑える薬(GLP-1受容体作動薬:内服や週1回注射などもある)

あなたに合う薬は、医師と相談しながら選ぶことが大切です。

最後に

糖尿病は早めの対策で十分にコントロールできます。

最近体重が増えた、健診で血糖やHbA1cが少し高かった、家族に糖尿病がいる・・・。

そんな方は、ぜひ生活習慣を見直し、医療機関でも相談してみてください。

 

 

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